塾でよくある誤解

受験の考え方

― 元生徒・元講師だからこそ伝えたいこと ―

「塾に行けば成績は上がる」
「有名な塾に入れば安心」
「塾に通っている=勉強している」

塾について、こんなイメージを持っている人は多いと思います。
でも実際には、塾にはたくさんの誤解があります。
私は中学生のときに個別指導塾に通い、その後大学生の4年間は同じ塾で講師をしていました。
その両方を経験して感じた「よくある誤解」を、今日は正直に書いてみたいと思います。

誤解① 塾に行けば自動的に成績が上がる

これは一番多い誤解です。
塾は「魔法の場所」ではありません。

塾はあくまで
・勉強のやり方を教えてくれる
・わからないところを一緒に整理してくれる
・ペースを作ってくれる

そんな環境です。
実際に手を動かして、覚えて、考えているのは本人。

講師をしていても、
「来ているだけで満足してしまう子」と
「塾をきっかけに家での勉強が変わる子」では
伸び方がまったく違いました。

塾は“成績を上げてくれる場所”ではなく、
本人の勉強サイクルを作ってくれる場所だと思っています。

極端な話、週1回90分の授業で、一週間の授業以外の時間をうまく回せるか、それが塾の役目だと思っています。

誤解② 有名な塾=自分に合う塾

大手塾、有名塾、合格実績がすごい塾。
たしかに魅力的に見えます。

でも、どんなに実績があっても
・授業のスピードが合わない
・先生との相性が合わない
・質問しづらい雰囲気

こうした違和感があると、勉強はつらくなります。

私自身は、個別指導塾に通って
「質問していい」「わからないと言っていい」
という空気に救われました。

今思うと、勉強がわからないって全然恥ずかしいことではないんですが、
中学生の私は「頭悪いって思われたら恥ずかしい」と思っていたんです。

塾選びで一番大事なのは、
自分が安心して勉強できるかどうかです。

誤解③ 塾に任せておけば親は何もしなくていい

これもよくある誤解です。
塾は勉強を見てくれますが、
生活リズムや気持ちの部分までは管理できません。

・ちゃんと寝ているか
・疲れすぎていないか
・プレッシャーで潰れそうになっていないか

こうした部分を支えられるのは、やはり家庭です。

「今日はどうだった?」
「無理してない?」

そんな一言があるだけで、子どもは安心します。
塾と家庭で本人を支える役割分担をすると思ってもらえるといいと思います。

誤解④ 成績が伸びない=塾が悪い

もちろん、塾が合っていないケースもあります。
でも、成績がすぐに上がらないからといって
「失敗だった」と決めつけてしまうのは、少し早いかもしれません。

勉強は、
理解 → 定着 → 得点
という段階を踏みます。

特に最初は、
「わかるようになった気がする」
というところで止まりがちです。

塾に通い始めてすぐ結果が出なくても、
水面下では力がたまっていることも多いです。

誤解⑤ 塾に行く=他の選択肢がなくなる

「一度入ったら辞めにくい」
「やめたら負けな気がする」

そんなふうに感じる人もいます。

でも、塾は変えていいものです。
合わなければ、別の塾を検討してもいいし、
一度立ち止まるのも選択肢です。

だからこそ私は、
資料請求や体験授業をたくさん受けて、
納得して選んでほしいと思っています。

情報を持っていることは、逃げ道を持つことでもあります。

塾は「人生を変える道具」になり得る

私は、塾に出会って
勉強への向き合い方が変わり、
人生の選択肢が広がりました。

でもそれは、
「塾ならどこでもよかった」わけではありません。

自分に合う場所で、
自分のペースで、
信頼できる大人に出会えたからです。
これは本当に大きかった。

塾は目的ではなく手段。
上手に使えば、とても心強い存在になります!

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