無痛分娩を選んでよかった?わたしが感じたメリットと体験談

子育てと暮らし
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出産は人生のなかでも大きな出来事のひとつ。
わたしは第一子で、「無痛分娩」という選択をしました。

「痛みに耐えてこそ母になる」なんて言葉もあるけれど、
それよりもわたしが大事にしたかったのは「穏やかな心で赤ちゃんを迎えること」でした。

今回は、無痛分娩を選んだ理由や、実際にどうだったのかをまとめてみました。

あくまで私が体験したことなので、地域や産院によって違う可能性があります。

無痛分娩ってどんな方法?

無痛分娩は、麻酔を使って陣痛や出産時の痛みを和らげる方法です。
多くは「硬膜外麻酔(こうまくがいますい)」といって、
背中から細い管を通して麻酔薬を注入します。

「完全に痛みゼロ」というわけではなく、
「強い痛みを軽くしてくれる」というイメージ。

わたしが通っていた産院では、自然分娩と無痛分娩の数は半々だと聞き、安心して選ぶことができました。

無痛分娩を選んだ理由

わたしが無痛分娩を選んだ理由は、主に3つあります。

  • 出産の「痛み」への不安が大きかったこと
    一番はこれ。とにかく怖かった。 
    想像できない痛みにおびえるより、冷静に出産に向き合いたかった。
    痛みはなくても、我が子への愛情は変わるはずがないし、痛みを取り除く方法があるなら、わざわざつらい時間を過ごさなくてもよい。
  • 体力の温存ができること
    陣痛で疲れきった状態で赤ちゃんのお世話を始めるのが不安だったので、
    できるだけ回復しやすい状態を選びたかった。
    特にうちは夫が当時大学院生だったので、パパの育休という考えそのものがなかった。
    実家に帰る予定もなかった。
  • 夫や家族と穏やかな気持ちで迎えたかった
    痛みでパニックになるよりも、笑顔で迎えたいと思ったから。
    人生で最高に幸せな瞬間を、穏やかに心に刻みたかった。

出産当日の経験談

もともと出産する日を決めておく計画無痛分娩と、陣痛が来てから麻酔の処置をしてもらう無痛分娩がありました。

私は、誕生日は赤ちゃん本人に決めて欲しかったので、計画は選ばず、自然に陣痛が来るのを待ちました。

予定日の5日前、夜中3時ごろになんとなくお腹が痛いな、、、と思いましたが、まだまだ眠っていられる程度。朝まで寝ました。

朝7時ごろ、夫が大学院に出かけ、私はひとりで家にいましたが、夜中からの腹痛がずっと続いている状態でした。
ここで痛みの間隔を記録し始めました。痛みは普通に過ごせるレベル。前駆陣痛の可能性もある?と思い、15分間隔の痛みを感じながらのんびりしていました。

昼12時ごろ、間隔が10分程になりましたが、痛みは全然楽勝。

昼3時。突然、今までとは全然違うレベルの痛みが。あれ?本陣痛なのかな?と思い、シャワーを浴びにお風呂に行きましたが、かなり痛い。なぜかこのタイミングでは10分間隔ではなく、継続してずーっと痛みがあり、波もあったので、痛みが強いときは動作を止めて息を吐くことに集中しました。

私は少し焦り始めます。
10分間隔になるの早くない?こんな急に痛みが増すの?

産院に連絡し、夫にも連絡をしましたが、連絡がつかず、結局夫と会えたのは夜8時でした←
夜中からお腹が痛いって伝えてたのに…
と怒りと焦りを抱えながら、隣の市に住む妹に連絡し、妹は30分ほどで家に来てくれました。

産院まで車で30分ほどかかりましたが、夜6時に入院できました。
到着してから無痛分娩の希望を伝えると、すぐに処置してくれました。

自然分娩との違いは、陣痛を過ごす部屋には行かないことです。無痛分娩は麻酔を入れるので、下半身の感覚がほぼなくなります。自力では歩けなくなるので、分娩台の上で陣痛から出産までを過ごします。

また、麻酔の事故を防ぐために、点滴を1時間くらい入れてから麻酔を入れるそうなので、産院に着いてからも、その時間は陣痛と戦いました。

夜7時ごろに麻酔を入れてもらいました。背中の麻酔は痛いと聞いていましたが、どこに刺したかわからないくらい、何も感じませんでした(そのくらい必死だったのかも)。

このとき子宮口は7センチ。
あ、意外ともう進んでいる…と安心しました。

そこからは嘘のように痛みが和らぎ、陣痛が来ていることを記録するモニターとにらめっこ。ご飯も食べました。夜8時、夫が到着です。

陣痛が強くなって、子宮口が開くのを待っていましたが、夜11時ごろから陣痛が停滞してしまいました。

深夜1時ごろ、陣痛促進剤を点滴しました。麻酔が入ってるのに陣痛が痛いし、気持ち悪くなってくるし、いつ生まれるのかわからないし…少ししんどい時間でした。

深夜2時30分ごろ、これ以上長引くと赤ちゃんもお母さんも疲れてしまうとのことで、いよいよ生むことに。

陣痛が弱く、吸引分娩になりましたが、元気な男の子が生まれてきてくれました。
妹と夫が立ち会っていたので、妹に動画を撮ってもらい、誕生の瞬間を記録することができました。

赤ちゃんの顔を見た瞬間は、「あなたがずっとお腹にいてくれたのね♡」と、会えた感動と、安心感で満たされました!

存在が尊い…本当に私たちの子が生まれたんだ…と感動の時間を過ごしている間に、出産の後処理が行われました。

大きい胎盤を見せてもらったり、傷口を縫合してもらったりしましたが、その間も麻酔が効いているので、何も痛みは感じませんでした。(これがかなり痛いと聞いたこともあったので、麻酔が効いていて本当に良かったです涙)

赤ちゃんとの1秒1秒を穏やかに、幸せに、心で感じることができて、無痛分娩は最高でした。

費用や注意点について

無痛分娩には別途費用がかかることがほとんどです。
わたしの場合は20万円ほどでした。
また、休日の夜中に生まれたこと、陣痛促進剤を使ったこと、吸引分娩をしたこと、個室を選んだことによって、加算に加算が加わり、合計は100万円ほどでした。
多分これは色んなことが重なりに重なったケースなので、かなり高いほうだと思います。
金額の詳細については、別の記事で紹介します。

産院によって差があるので早めの確認がおすすめです。
(無痛分娩に対応しているのが決まった曜日のみの所や、計画無痛分娩のみ対応している所など)

また、医師の常駐体制が整っていない産院では無痛分娩に対応できない場合もあるので、産院選びも大切なポイントになります。

無痛分娩は「甘え」ではない

無痛分娩というと、なぜか「痛みから逃げた」ように言われることもあります。
でも、出産に向き合う方法はひとりひとり違っていい。

わたしは、無痛分娩を選んだことで
家族の最高の時間を作れた」と心から思っています。

まとめ|わたしは選んでよかった

無痛分娩は、もちろんすべての人に合うとは限らないし、
医療体制や費用、体質なども関係します。

「自分にとってどんなお産が理想か」を考えるひとつのきっかけにはなると思います。

これを読んでいる方の中には、これから出産を迎える方もいるかもしれません。
何かご質問があれば、わたしが経験した範囲内でお答えできることを回答いたしますので、お問い合わせからメッセージをいただければと思います。

赤ちゃんと笑顔で会いたい、そんな想いに正解も不正解もありません。
どんな選択も、あなたらしいお産になりますように。

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