マンションを見学して「ここ、いいかも」と思ったとき。
そのときの直感はとても大切。でも、「勢いで決めて大丈夫かな?」と迷うのも正直な気持ちですよね。
今回は、私たちが“気に入ったマンション”を前にして、最終的に購入の判断に至るまでにチェックしたポイントをまとめました。これからマンション購入を検討する方の参考になれば嬉しいです。
1.日当たりと風通し
図面ではわからない、実際の光の入り方や風の抜け方は、見学しないとわかりません。午後の見学では「想像より暗い」と感じた物件もありました。
わたしは日当たり重視だったので、物件の向きを意識して見ました。南向きは朝から昼にかけて、西向きは昼から夕方にかけて、日差しが部屋に入るので、生活スタイルに合わせて選ぶのがよいと思います。朝日で目を覚ましたい、夏は西日が強いので避けたい、など希望がありますよね。
また、見に行った物件の中には、近くに建っている別のマンションの影になる時間があり、結局は住んでみないとわからない感もありました。
ポイント:
- できれば午前と午後、違う時間帯での見学をおすすめ
- 物件内の写真を撮って、何時にどんな日当たりなのかを記録する
- 風通しは窓を開けさせてもらって確認すると◎
2.収納の実用性
収納スペースは図面に「WIC(ウォークインクローゼット)」などと書いてあっても、実際に見ると狭かったり、奥行きがなかったりすることも。
物件の資料や図面を見るだけでは実際にどのくらいなのか、はっきりしなかったので、現在住んでいる家の収納のサイズを図っていきました。
どこにどのくらいの収納スペースがあるのか、ハンガーで服を収納できるスペースの量、また季節ものなどすぐには使わないものをしまう場所など、収納の種類によって自分たちの物の量をイメージしました。
物件によりますが、私たちは全体的にマンションは収納が少なめだと感じ、引っ越しに向けて物を減らさなければ!と決意したタイミングでもありました。
ポイント:
- ハンガーがかけられる奥行きがあるか、靴や帽子の収納場所があるか
- 自分たちの荷物が収まりそうかイメージしながら見る
3.周辺の環境と音
マンションの中だけでなく、周辺環境や騒音も大切なポイント。駅からの道のりや、近くに公園やスーパーがあるかも、暮らしやすさに直結します。
外からの騒音は特に車の音が部屋にどのくらい聞こえるのかを確認しました。
また、わたしはグランドピアノを持っているので、そもそも楽器をおいても良いマンションを探していました。幸い、わたしが見学に行ったマンション5か所ではすべてグランドピアノOKであり、すでに入居している方の中にもグランドピアノを設置している方がいるとのことで安心しました。また、マンションの管理規約には楽器を弾いてもよい時間や、一日の上限(9時~20時の間で2時間まで)が決まっている物件は安心です。
ポイント:
- 窓を開けて外の音を聞いてみる
- 楽器やペットなど、管理規約に決まりがあるか確認
4.ハザードマップの確認
台風や洪水、地震が起きたときの被害の想定であるハザードマップは各自治体が公表しています。見学しているマンションの近くに川や急斜面がないか、洪水の時の浸水想定域に入っていないか、地震が起きたときの避難所はどこか、そのような情報も確認しておくと安心です。
見に行った物件のなかで、一か所だけ高台にあり、崖の上に建っているようなマンションがありました。窓からの景色は、邪魔するものが何もなく最高でしたが、よく見てみるとマンションの前には川が。その物件は北側が崖、南側に川、という、災害が起きたときのリスクが大きそうなマンションでした。
おわりに|「好き」と「現実」のバランスがカギ
「ここに住みたい」と感じる気持ちは、とても大切な第一歩。
でもその気持ちが本物かどうか、冷静にチェックできたことで、私たちは納得して購入の決断ができました。
迷ったときは、「住んでからも心地よいか?」と問いかけてみてくださいね。
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