住宅ローンを組む際に避けて通れないのが「返済方法」の選択。
ローンを借りる金額や期間に目が行きがちですが、「どう返していくか」も家計に大きく影響します。
家計やライフプランに合わせて、「繰り上げ返済」や「借り換え」を検討したり、万一に備える「団体信用生命保険(団信)」のことを知っておくのも大切です。
わが家でもこれらの制度や選択肢を理解し、自分たちの暮らしに合った選択をするよう心がけています。今回はそのポイントをまとめます。
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住宅ローン、どう選ぶ?わが家が学んだ基礎と考え方
住宅ローンは「借りられる額」より「無理なく返せる額」で選ぶ。固定・変動の違いや金利の考え方、わが家が学んだポイントをわかりやすく紹介します。
住宅ローンの返済方法は主に2種類
住宅ローンには、主に以下の2つの返済方法があります。
①元利均等返済(がんりきんとう)
毎月の返済額(元金+利息)が一定になる返済方法です。
・メリット…毎月の支払い額が一定なので家計管理しやすい
・デメリット…返済初期は利息の割合が大きく、元金の減りが遅い
②元金均等返済(がんきんきんとう)
元金を毎月一定額ずつ返済し、その元金に応じて利息が加わる方法です。
・メリット…元金の減りが早く、総返済額は少なめになる
・デメリット…返済初期は支払い額が高く、負担感が大きい
シミュレーションすると差は歴然!
仮に以下の条件でシミュレーションしてみましょう。
- 借入額:4,000万円
- 返済期間:35年
- 金利:1.5%(全期間固定)
返済方法 | 毎月の返済額(初期) | 総返済額(概算) |
元利均等 | 約123,000円 | 約5,166万円 |
元金均等 | 初回 約140,000円 | 約5,032万円 |
元金均等の方が130万円以上も総返済額が安い一方で、月々の支払は高めにスタートするため、ライフプランとのバランスが重要です。
わが家が「元金均等返済」を選んだ理由
わが家は元金均等返済を選ぶことにしました。
以下のような考え方を大切にしました:
- 総返済額が少ない
- 返済が進むほど負担が軽くなる
- ローン残高が目に見えて減っていくので利息が節約できる
元金を早く減らしているため、繰り上げ返済をしたときの効果が高く出やすいという特徴もあります。
たとえば教育費が落ち着いたあとに、追加で返済したいときに効果的です。
ボーナス返済は使わない判断に
ローンを組むときに「ボーナス払い」を選ぶこともできますが、わが家は全額毎月払いを選びました。
理由は以下のとおり:
- ボーナスは必ずしも安定しない
- 教育費や家族のレジャーにも活用したい
- 収入減のときでも家計が崩れにくい
返済方法は「金利タイプ」とセットで考えます
住宅ローンは「返済方法」だけでなく、「金利タイプ(変動 or 固定)」とも関係しています。
- 金利の動きが気になる人 → 元利均等で固定金利
- 早めに元金を減らしたい人 → 元金均等で変動金利 など

わが家は「元金均等返済」+「変動金利」で、利息の支払いが軽くなる方法を選びました。
繰り上げ返済:ローン期間を短縮するチャンス
● 繰り上げ返済とは?
住宅ローンの一部を、予定よりも早く返済すること。
余剰資金を使って「元金」を前倒しで返すことで、総返済額や期間を減らすことができます。
● 2つの種類
- 返済期間短縮型:毎月の返済額はそのまま、完済時期が早まる
- 返済額軽減型:返済期間は変わらず、毎月の返済額が減る

子どもが小さいうちは、急な出費も想定されるため、無理に繰り上げ返済せず、「生活防衛資金」を優先。教育費の見通しがたったら、本格的に検討する予定です。
借り換え:より有利な条件へ見直す選択肢
● 借り換えとは?
現在の住宅ローンよりも低金利・好条件のローンに乗り換えること。
金融機関やローンの種類を変えることで、総返済額を抑えることができます。
● メリット
- 金利差があれば数十万円以上の節約になることも
- 団信や保障の内容が充実する場合もある
● 注意点
- 手数料・登記費用などの諸費用がかかる
- 審査を受け直す必要がある
団体信用生命保険(団信):もしものときの備え
● 団信とは?
住宅ローンの契約者が亡くなったり、重い病気になったときに、ローン残高が保険で完済される制度です。
ほとんどの住宅ローンで加入が必須、もしくは任意での加入となります。
● 種類と補償内容
- 一般団信:死亡・高度障害で保障される
- 三大疾病付団信:がん・急性心筋梗塞・脳卒中もカバー
- 就業不能・全疾病型などもあり、保障内容は金融機関によって異なります

将来的な不安をカバーするため、三大疾病保障付きを選びました。
保険料は少し上がりますが、「家を残す安心」を優先しました。
まとめ|わが家に合った住宅ローンの見直し方
項目 | メリット | 注意点 | わが家の方針 |
繰り上げ返済 | 総返済額や期間の削減が可能 | 手元資金が減る | 教育費を見極めたうえで検討 |
借り換え | 低金利で返済額削減が可能 | 諸費用や再審査の必要 | 金利差・残高・期間次第で検討 |
団信 | 万一のときに家族を守れる | 保険料・内容に差がある | 三大疾病保障つきで安心を重視 |
住宅ローンは一度組んで終わりではありません。わが家では、子どもの成長や働き方の変化に合わせて、定期的にローンの内容を確認するようにしています。
まず見直しの第一歩は、現在の金利や返済額を把握すること。そのうえで、金利タイプの変更や借り換え、繰り上げ返済が可能かを検討します。たとえば、金利が低下しているときは、固定から変動への切り替えや他行への借り換えで総返済額を抑えられる可能性があります。

ライフステージの変化に応じて見直すことで、家計のゆとりを生み出すことができます。定期的に新たな知識を得て、将来に向けて安心できるローン管理をしていきたいです。
迷ったらFP相談もおすすめです
返済方法やローン選びで迷ったら、ファイナンシャルプランナー(FP)への相談も効果的。
わが家も実際に利用して、「返済計画」と「家計の将来設計」を同時に見直せて、とても安心感がありました。無料なので是非相談してみてくださいね。
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